初めての海外旅行

私が初めての海外旅行に行ったのは32歳の時でした。行き先は上海です。上海には知人が留学しておりその知人を訪ねて上海まで行きました。
出発の日、今まで飛行機は何度も利用したことがあるので不安もなく成田空港へ、搭乗手続きを済ませ保安検査に向かいます。私の場合、いつもベルトのバックルに金属探知機が反応してしまうのでベルトを外し探知機をくぐります。そして、無事探知機を通過したのですがその先で保安検査員が荷物の中のシャンプーなどの液体物をビニール袋に入れるようにと厳しい顔で言うのです。ビニール袋など持っていないと応えると「今度はちゃんと用意してくるように」と厳しい表情でビニール袋を1枚くれました。私にとっては出鼻をくじかれた出発となりました。
その後、飛行機は何事もなく上海空港に到着。今度は緊張の入国審査です。必要な書類を用意し長い列に並びます。そしていよいよ私の順番、羽田空港の保安検査の一件から私も若干厳しい表情になりながら手招きする入国審査官の前に歩み出ます。日本語しかしゃべれない私、ここは片言の英語でなんとか乗り切らなければ、などと思いつつパスポートを渡すと、やはり厳しい表情の若い女性入国審査官はパスポートと私の顔を交互に何度も見比べ、日本語で話しかけてくるのです。私も厳しい表情を保ったまま日本語で応対し入国審査を無難に切り抜け、晴れて中国に入国したのでした。それにしてもここまで厳しい表情ばかり見てきたなあと思いつつ、迎えに着ているはずの友人を探しました。
ほどなく友人と合流した私は友人に連れられ、上海市内へバスで向かいました。上海は私が考えていた以上に都会でエネルギーに満ち溢れている都市で、やはり日本とは違うなあというのが最初の印象でした。何より驚いたのは電動式バイクがやたらに多いことです。日本では見かけることのない電動式バイクを目の当たりにし、「エコだな」などと関心してしまいました。
その後、友人と博物館見学や市内観光を楽しみました。そして迎えた最終日、空港までの交通手段はリニアモーターカーです。猛スピードで流れる車窓の景色を眺めながら「中国もなかなかやるな」などとつぶやき、エネルギッシュな街、上海を後にしました。

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